WordFesまで25日!昭和の名車を見に行こう

今日が当番だということに今朝気づいた今村です。
本日は名古屋の観光名所としてトヨタ博物館を紹介いたします。

トヨタ自動車博物館

トヨタ自動車博物館は、みなさんご存知トヨタ自動車が運営している自動車に関する博物館です。
実際には名古屋市の隣。愛知県長久手市にあります。
 トヨタが運営しているとは言ってもそれ以外のメーカー車両も展示されています。
約14,000坪もある広大な敷地に所狭しと貴重なクラシックカーが並べられる様はまさに圧巻、モーターサイクリストならば垂涎必至の博物館であります。

覚えている中で聞き覚えがありそうな車をいくつか挙げてみましょう。

  • トヨタ2000GT
  • トヨタLFA
  • フォードT型
  • ホンダS360
  • ジャガーEタイプ
  • シトロエンDS

いくつか聞いたことはある名前があるのではないでしょうか。

展示されているのは車だけにとどまりません。
2005年の愛知万博で実際に使われた無人走行バス、イギリスの超人気車番組の司会が乗ったハイテク車いすも展示されています。

さて、その中で好きな車を紹介させていただきます。

トヨタ2000GT

 1967年にトヨタ自動車とヤマハ発電機が共同で開発した国産のスポーツカーです。

 60年代といえばジェームズ・ボンドが日本を舞台にした「007は二度死ぬ」が公開された年でもあります。
そしてその映画でボンドカーを務めたのがこの2000GTです。
 
 数あるボンドカーの中でも随一の人気を誇るこの車ですが、実は撮影時には大変な苦労がありました。
実際に見てみると実感できますが、スポーツカーなだけあってこの車はとても小さく、車内も非常に狭いものでした。その車内はボンド役のショーン・コネリーにはとても窮屈で、車に乗るというよりは箱に押し込まれたと言ったほうがしっくりくるといった体たらくでした。
 これでは撮影どころでないと急遽コンバーチブルへと改装することになり、撮影が始まるまでの1,2週間でルーフを脱着式にしました。
しかしそこは突貫工事。ルーフを取ることはできても幌をつけるまではできませんでした。最終的に苦し紛れで幌カバーっぽいものを取り付け、こうして”コンバーチブル風”のボンドカー・トヨタ2000GTが誕生したのでした。
その時に2台作られた車両のひとつも、このトヨタ博物館で保管されています。
 その他にも作中で登場したトヨタコロナなども展示されています。(撮影車両は今でも東京湾の底ですが)

2000gt

シトロエン・DS

 フランスの自動車メーカーであるシトロエンが1955年に発売した大型乗用車です。
まず驚くのはその異様な見た目です。
 直線的ながら優雅なアーチを描くボディー、完全に隠れた後輪や巨大なバンパーと、古今東西どの車も持ち得ない特異なシルエットを持っています。
 その宇宙船のようなスタイリングは発表当時から世間を戸惑わせました。
しかしそのデザインはデザインのためのデザインにあらず。楕円形のようなそのスタイルは
安定性向上のために空力重心を後ろに置くため、後輪が隠れているのは前輪幅を広げて小回りを良くするため、パーツごとの隙間を大きくとったのは生産性を向上させるため。

 そして内部構造。詳しい人ならピンと来るかもしれませんが、これにはハイドロニューマチックシステムというサスペンションを装備しています。
 これはエアサスペンションの一種で、当時の自動車で主流だった金属ばねよりもなめらかな衝撃吸収に貢献したり、積載物の量にかかわらず車高を一定に保ってくれる優れものです。羽毛のような柔らかいシートと相まって乗り心地はとても快適だったそうです。

 そういえばひとつ面白い話があります。この車のハンドルは一本腕なんですが、タイヤを前に揃えても腕はまっすぐにならず、下端からおよそ60度ほど窓側に傾いています。
つまり左ハンドルの場合、直進時のハンドルはだいたい時計の8時のあたりに腕があるといった感じ。
 おもわず組み立てミスを疑ってしまうへんてこな配置ですが、それにも意味があります。
それは事故が起こった際、ハンドルにぶつかった時に自ら折れ曲がり、ドライバーが窓から投げ出されないように勢いを中心方向へ変えるため。
 苦肉の策に聞こえますが、当時はシートベルトが一般的ではなかったためにこういった機能が考え出されました。まぁ、明らかにわかりづらいからかすぐに垂直になったそうですが。

 このように高度なメカニズムとよく考えられた設計思想の元に作られた車です。
その強烈な個性と優れた機能は人々を魅了し、一般車用途はもちろん、本国では救急車などの公的車輛や大統領専用車両にも使われた偉大な車でありました。
そして半世紀以上経った今でも人を虜にし続けています。僕とか。

ds

まとめ

まだまだ書き足りないですが、あまり関係ないことを書きまくると運営の偉い人に白い目で見られそうなのでこの辺りでやめておきます。
上記の車は恐らく展示されてる筈ですので、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
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明日は第3回灼熱徹夜麻雀選手権東海地区優勝の泉先生と、炎のロックン・ローラー旦野先生です。